黄華堂☆星空ブログ

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宇宙×◯◯ Vo.31 〜コーヒー〜
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    今回の宇宙×○○は、「宇宙×コーヒー」です。
    この記事の読者のみなさんの中には日常的にコーヒーを飲まれる方や、疲れたときやホッとしたいときにコーヒーを飲まれる方など、様々な方がいらっしゃるかと思います。コーヒーは地球上だけではなく、宇宙でも宇宙飛行士たちに飲まれていることをご紹介します。


    2015年4月、イタリアのコーヒー会社Lavazzaと宇宙開発企業のArgotecが開発した「ISSpresso」の試用が国際宇宙ステーションに送り込まれました。コーヒーやお茶を微少重力下で作って飲めるようにする機械で、地球上での飲み方と変わらないコーヒータイムが実現しました。


    これまで、国際宇宙ステーションで飲まれるコーヒーは、ゼリー飲料のようなパッケージをしていました。その中にコーヒーの粉末が入っており、プラスチックの口から針でお湯を注入し、ストローで飲みます。「ISSpresso」も淹れたてのコーヒーをカップに注ぐのではなく、宇宙食を入れている生理食塩水バッグのような小さな袋に入れ、ストローでコーヒーを入れます。しかし、宇宙用に開発されたカップを使えば地球上と変わらずコーヒーを飲むことができます。そのカップは毛細管現象を利用して無重力状態でもカップの縁からコーヒーを飲めるようになっているのです。油井宇宙飛行士は国際宇宙ステーションに滞在中、ドリンクパックのコーヒーより、カップで飲むコーヒーの方が香りがして美味しいとおっしゃっていたようです。


    こうして、宇宙でも宇宙飛行士たちがより美味しいコーヒーで一息つける時間が実現されたのです。地球を眺めながらコーヒーを飲む…なんて格別なんでしょうか。宇宙とコーヒーが好きなものとしては羨ましい限りです。


    参考文献/HP
    【1】油井宇宙飛行士ミッション報告会〜チームジャパンで挑んだ142日間の軌跡〜:JAXA
    【2】山崎直子【宇宙飛行士】|全日本コーヒー協会
    【3】NASA-ISSpresso


    By Yamamichi

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    5月の星空 vol.114
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      5月になると日中暖かくなり、時には暑いくらいになりますね。
      5日に立夏となり、暦の上では夏が始まります。

      星空では、南の空から頭の上にかけて春の大曲線が見えて、春の星が見頃となっています。
      その中で、相変わらず木星が明るく目立っています。今の時期、一番明るい星というと木星になりますが、その次に明るい星となると、うしかい座のアークトゥルスになります。オレンジ色をしているのと相まって、春の夜空では目を引いています。それもそのはずで、アークトゥルスはおおいぬ座のシリウス、りゅうこつ座のカノープスに次いで、星座を作る星の中では3番目に明るい星なのです。
      そんなアークトゥルスは日本では「麦星」とも呼ばれます。麦を収穫する時期になると、頭の真上くらいで輝くことから、麦星と呼ばれたようです。実際に麦畑では、4月には青く実っていた麦が、6月になると小麦色になります。5月はそのあいだの月。アークトゥルスが高く昇るとともに麦が色づいていく様子を見ることができます。

      天文現象を見てみると、25日に「太陽から見て土星環が最も開く」とあります。
      土星と言えば、環をもつことがよく知られています。環は土星が公転する面に対して傾きがあるため、年によって見え方が異なります。傾きが大きいと斜め上から見る形になり、環が開いて見えます。反対に傾きが小さいと横から見る形となり、環が薄く見えます。太陽から見た場合、今月の25日に土星の環が最も開いて見えます。私たちが見るのは地球からではありますが、今の時期は土星の環が開いていて、見ごたえがある時期といえます。
      土星は、現在へびつかい座(さそり座の北)にあり、5月中旬では22時頃に東の空に見えてきます。6月から夏にかけて見頃となります。

      さて、先月は彗星をご紹介しましたが、今月もジョンソン彗星が見やすくなると予想されています。5月中はうしかい座あたりを移動しているのでほぼ一晩中見ることができるのですが、ただし、最近の観測では、予想よりも暗くなっているようです。いずれにしろ肉眼では見えないので、カメラと赤道儀が必要になります。
      (参考:吉田誠一氏のウェブサイト)
      http://www.aerith.net/comet/catalog/2015V2/2015V2-j.html



      図1:5月の星空

      *5月の天文現象いろいろ*
      ■ 2日 八十八夜
      ■ 3日 上弦(11:47)
      ■ 5日 立夏(太陽黄経45°)
      ■ 11日 満月(06:42)
      ■ 13日 月の距離が最遠(04:51、40万6210km、視直径29'.4)
      ■ 17日 ジョンソン彗星(C/2015 V2)が見やすい(うしかい座)
      ■ 18日 水星が西方最大離角(明け方東の空に見やすい)
      ■ 19日 下弦(09:33)
      ■ 20日 小満(太陽黄経60°)
      ■ 25日 太陽から見て土星環が最も開く(13:32)
      ■ 26日 新月(04:44)
           月の距離が最近(10:21、35万7207km、視直径33'.4)

      資料提供:白河天体観測所

      by Suzuki & Moritani


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      4月の星空 Vo.113
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        寒さが緩むとともに、すっきりとした冬の空から、ぼんやりした春の空に変わってきましたね。 星は見えているけれど、少し元気がなさそう、そんな印象から季節が進んだことを感じます。

        4月になると、冬の星はもう西の空へ。 替わって夜空では春の星が見頃を迎えています。 先月ご紹介した春の大曲線から、春の星座を探したいところですが、今は春の星の中で木星が明るく目立っているので、ついつい目が行ってしまいます。 木星は8日に「衝」となります。 衝は地球から見て、ある惑星と太陽がちょうど反対方向になることです。 月に例えれば満月に当たる位置関係なので、衝の頃はその惑星が一番見やすい時期となります。

        さて、春の星の目印は春の大曲線ですが、こうした目印の形に慣れてきたら、星座も見つけたいところ。 春の星座の中で形がたどりやすいのは、おおぐま座としし座でしょう。 おおぐま座は北斗七星が尻尾に当たるので、位置がつかみやすいです。 爪には星が2つ並んでいて、それが丁寧に3か所もあります。 これらを見つけると、全体の形がイメージしやすくなります。


        図1:北斗七星

        しし座は胸のあたりにある1等星であるレグルスから、北に目を移して頭の丸い星の並び、東に体に当たる四角い星の並びを見つけていきます。 足の星は街中では難しいですが、空の状態がよい日に、街灯を避けると見えてきます。


        図2:しし座

        実際の空で星座を見つけるには慣れが必要ですので、星座早見盤などを片手に夜空と照らし合わせてチャレンジしてみて下さい。

        天文現象を見ると、1日にアルデバラン食があります。 この記事を書いている時点では、もう終わってしまっていますが、おうし座の1等星であるアルデバランが月に隠される現象で、一昨年からたびたび起きていました。 星が月に隠されるというのは位置関係が変わっているからで、月が公転していることを感じることのできる現象です。

        また、30日には金星が最大光度となります。 金星は月の次に明るく見える天体で、最大光度の時には昼間でも見つけられるといいますが、それほど目がよくない筆者は見つけたことがありません。 皆さんはどうでしょうか?

        最後に星を見慣れている人向けとして、彗星を一つ紹介します。 14日に近日点を通過した、41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星です。 4月に6等程度の明るさになり、カメラと赤道儀があれば写すことができると思われます。 4月はりゅう座の中にあり、北の空で観察しやすい位置にありますので、チャレンジしてみるのもよいかもしれません。
        (参考:吉田誠一氏のウェブサイト)
        http://www.aerith.net/comet/catalog/0041P/2017-j.html


        図3:4月の星空


        *天文現象いろいろ*

        4月の天文現象いろいろ
        ■ 1日 水星が東方最大離角(夕方西の空で見やすい)
            アルデバラン食(京都での潜入18:40、出現19:50)
        ■ 4日 上弦(3:39) 
            清明(太陽黄経15°)
        ■ 8日 木星が衝(-2.5等、視直径44".3)
        ■ 11日 満月
        ■ 14日 41P/タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星が近日点を通過(周期5.4年)
        ■ 15日 月の距離が最遠(19:05、40万5475km、視直径29'.5)
        ■ 17日 春の土用(太陽黄経27°)
        ■ 19日 下弦(18:57)
        ■ 20日 穀雨(太陽黄経30°)
        ■ 26日 新月(21:16)
        ■ 28日 月の距離が最近(01:15、35万9327km、視直径33'.2)
        ■ 30日 金星が最大光度(-4.5等、視直径34".5)明け方の東の空
        資料提供:白河天体観測所

        by Suzuki & Moritani


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        突撃!隣の天文台 Vol.19 〜国立天文台三鷹キャンパス〜
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          今回は、日本の天文学の総本山ともいうべき国立天文台、その中でも、本部のある三鷹キャンパスをご紹介しましょう。

          三鷹キャンパスでは、現在、天文学の観測はほとんど行われていません。しかし、自由に見学のできる常時公開コースがあって歴史的な天文観測機器を見学したり最新の天文学の成果に触れたりできます。最も注目すべきは天文台歴史館にある口径65cm屈折望遠鏡です。


          (65cm屈折望遠鏡http://www.nao.ac.jp/contents/astro/gallery/etc/Facility/65cm-telescope-03.j
          pg)

          この望遠鏡は屈折式としては日本最大で、1960年に岡山天体物理観測所188cm反射望遠鏡が作られるまで日本最大の望遠鏡として様々な観測に用いられてきました。現在は静態保存されているのみですが、その大きさには圧倒されます。建物内では、国立天文台が保有している貴重書籍などの展示も行われていて、こちらも必見です。ほかにも、歴史的な子午儀を展示している子午儀資料館やゴーチェ子午環室、すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡などのしくみや成果を模型や美しい画像で紹介している西棟1階の展示室など、見どころ満載です。

          また、月に二回、観望会も実施しています。敷地内にある口径50cm社会教育用公開望遠鏡で惑星などを観望することができます。


          (50cm社会教育用公開望遠鏡による観望会http://www.nao.ac.jp/contents/astro/gallery/etc/Events/kanbokai.jpg)

          都内にある望遠鏡の中では最大級の大きさを誇り、天文学を研究している大学院生による解説が聞けるとあって、なかなかの人気です。また、スーパーコンピュータによるシミュレーションのデータや、最新の観測装置から得られるデータを、科学的に可視化した立体映像を見ることができる4D2Uシアターも月に四回、公開しており、迫力ある立体映像を見ることができます。観望会と4D2Uシアターは申し込みが必要ですのでご注意ください。

          台内は自然も豊かで、かつての武蔵野の面影を残しています。桜に紅葉、四季折々に移りゆく風景も国立天文台を散策する魅力の一つです。ぜひ足を運んでみてください。

          参考文献/参考HP
          【1】国立天文台三鷹キャンパス http://www.nao.ac.jp/access/mitaka/

          by tsukada



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          3月の星空 Vo.112
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            寒暖の定まらない日々の続く3月ですが、みなさんいかがおすごしでしょうか?学校を卒業されたり、転職されたりと新たな世界に飛び込む準備で忙しい日々を過ごしている方も多いかもしれません。そういうときには少し宇宙を見上げて、一息つく時間を作るのもいいでしょう。それでは3月の星空を紹介します。

            3月になると日付を越える頃には、それまで主役だったオリオン座を代表とする冬の星座が西の空に傾きます。そして、南の空には春の星座に主役がバトンタッチします。春の星座は冬ほど明るい星はありませんが、特徴的な星の並びが幾つかあります。柄杓の形をした7つの星の並び「北斗七星」、北斗七星の柄杓の持ち手部分を天の低いところに伸ばしてできる「春の大曲線」、はてなを左右逆にしたような形の「ししの大鎌」などです。また、こういった星の並びから、春の代表的な星を探すこともできますが、それはまた来月紹介することにしましょう。

            さらに、今月は様々な惑星も観察に適しています。まずは3月15日の明け方4時30分頃、南西の空を見上げると、満月に近い月と、木星、おとめ座の一等星スピカが一列に並んでいる姿を見ることができます。月は日を追うごとに東の空へ移動していき、3月21日の4時30分頃には、半月に近い月と土星が接近します。少し早起きに挑戦して、ぜひこの目で確かめてみてください。また、3月末の日の入り後西の空を見ると火星と水星が見つけやすくなっています。特に水星は普段見つけづらい星ですが、4月1日に東方最大離角を迎えるため、その前後1週間ほどは観察に適しています。3月29日には月齢1の細い月とその右上に水星を見ることができます。少し難しいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください(図1)。


            図1:水星と火星の見頃【3】


            図2:3月の星空

            *天文現象いろいろ*
            ■ 2日 海王星が合/金星が留
            ■ 5日 上弦 / 啓蟄(太陽黄経345度)
                月面X(19時頃)
            ■ 6日 水星が外合
            ■ 12日 満月
            ■ 14日 月と木星が接近
            ■ 17日 彼岸
            ■ 20日 春分の日/春分(太陽黄経0度)
            ■ 21日 下弦/月と土星が接近
            ■ 25日 金星が内合
            ■ 28日 新月

            参考文献/参考HP
            【1】国立天文台 ほしぞら情報 [http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/03.html]
            【2】Astro Arts 2017年2月の天文現象 [http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2017/03/index-j.shtml]
            【3】国立天文台 日の入り後に水星が見頃 [http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/03-topics03.html]

            by Kobayashi & Moritani


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